さいアリに人の波

夜中の三時に、呼び出し電話に叩き起こされそのまま九時まで仕事。会社にいかんとどうにもならないこともあるので、そのまま通勤。

さいたま新都心まで送ってもらって、コンコースにつながってるエスカレーターを上がると…


人多すぎっ!


わらわらと人が群がるさまなんざあ、スポフェにハロヲタが群がるがごとく。

「そりゃあ夏休みも最後の日だしイベントで小中学生も盛り上がるってもんだよなあ」と思いつつも妙な違和感。ヲタっぽいということじゃなく。


お母さんしかいない?!


そう、そこにいるのはどうみてもおばさまばかりなのだ。何か共通点があるわけでもない。普通のおばさまがたがずんどこ駅から吐き出されてくるのだ。

あまりの異世界に挙動不審になりかけた俺の視界の先に、あのハロー系イベントのときには見慣れた風景が。非合法の写真屋台!救いを求めて思わず近づいた
俺の目にとびこんできたのはー


「…スマイリー×クチ?いやっヨン様!?」


俺は思わず後を振り返った。
そこにはさいたまスーパーアリーナ方向に向かう途切れることのない人の波が渦巻き続けているのであった。



質問:今日ヨン様さいアリに来るの?